1-1 日本列島と日本人【原始】
【教科書】(新)詳説日本史 山川出版
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高校3年生
詳説 日本史のp6〜7の内容をまとめたものです。基本から応用までの内容を含んでいますので、自分の目標に合わせて学習を進められると良いと思います!
ノートテキスト
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第1章: 人類の誕生と日本列島の形成 1.地質年代と自然環境 ① 地質年代の区分 地質年代は以下のように区分される。 人類の出現は新第三紀末から第四紀にかけてである。 代 紀 世 年代(約) 特徴・環境 新生代 新第三紀 中新世 2300万年前 日本海形成の開始。 人類の共通祖先の出現時期。 鮮新世 500万年前 最初の人類 (猿人) の出現。 寒冷化の兆し。 第四紀 更新世 258万年前 氷河時代と呼ばれる。 氷期と間氷期が繰り返された。 完新世 1万年前 晩氷期が終了し、温暖化した現在に至る時代。 | 650万年前 500 200 100 70 50 20 13 10 1万 . . 中新世鮮新世 更新世前期 更新世中期 更新世後期 5000 完新世 現在の陸地 2万年前 旧人 猿人 原人 旧石器文化の主要遺跡 化石人骨出土地 ホモ=ネアンデル (アウストラロピテクスなど) (ホモ=エレクトスなど) タレンシスなど 新人 ナウマン象化石出土地 500km 現代人 (ホモサピエンス) (ミンデル) 氷期 (ヴェルム) 氷期 海面の高さ -100m- (リス) 氷期 (ギュンツ) 氷期 旧石器時代 新石器時代 野 茶臼山・上ノキ SIGIRA CROOD 森 人類の進化と地質年代 更新世末期の日本列島 ② 氷河時代 (更新世)の環境 • 気候変動: 寒冷な氷期と温暖な間氷期が交互に訪れた。 • 海水面の変動:氷期には地球上の水分が氷河として陸上に固定されるため、 海水面が大幅に低下(現在より 100m 以上低下した時期もある)。これにより日本列島は大陸と地続きとなり、 動物の往来が可能となった。 ヴュルム氷期: 約7万年前 ~1万年前にかけての最終氷期。 ③ 日本列島の動物相 (更新世の化石) 動物群 代表的動物 到来経路 分布 特事項 マンモス 北の陸橋 北方系 ヘラジカ ヒグマ 北海道 (宗谷地峡など) 寒冷気候に適応。 シベリア方面 から南下。 南方系 ナウマンゾウ オオツノジカ トウヨウゾウ 西の陸橋 本州・四国・九州 (朝鮮海峡など) トウヨウゾウは更新世前期の温 暖期に渡来。 ナウマンゾウは日 本固有種として長期生息。 その他 バイソン ユーラシア大陸全域に分布。 【最重要遺跡】 野尻湖底遺跡 (長野県) ナウマンゾウの化石とともに、その骨を加工した骨角器や石器 (ナイフ形 石器など)が発見されている。 「ナウマンゾウの狩猟 (キルサイト)」を示唆する重要な遺跡である。
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2. 人類の進化段階 人類は直立二足歩行と言語・ 道具 (利器)の使用を特徴とする。 生物学上の分類 (化石人骨の研究) に基づき、 以下 の4段階に分類される。 なお、現在ではアフリカ単一起源説が有力である。 ① 人類進化の4段階 段階 代表的な化石人類 年代・特徴 文化 道具 サヘラントロプス=チャデンシス 約700万年前~ 礫石器 猿人 アウストラロピテクス アフリカのみで発見。 ( 最古の石器) ホモ=エレクトス 約240万年前~ 原人 ジャワ原人 北京原人 アフリカを出てユーラシアへ拡散。 火と言語の使用。 ハンドアックス (握斧) 約60万年前~ 剥片石器 旧人 ネアンデルタール人 ヨーロッパ〜西アジア。 (ルヴァロワ技法) 新人 ホモサピエンス クロマニョン人 約20万年前~ 骨角器 現代人の直接の祖先。 精巧な石器 3.日本の旧石器時代 ① 文化区分の定義 人類が使用した利器 (道具)の材質に基づき、 時代区分が行われる。 石器時代: 金属器使用以前の時代。 ○ 旧石器時代:打製石器のみを使用し、狩猟・採取生活を行う時代。 地質学的には更新世に相当する。 ○ 新石器時代: 磨製石器と土器の使用、 家畜飼育・ 農耕の開始を指標とする時代 (新石器文化)。 注意:日本縄文時代」は磨製石器や土器を持つが、 本格的な農耕・牧畜を伴わない為、世界 史的な新石器の定義とは完全には合致しないが時期区分としては新石器時代に対応する。 青銅器時代・鉄器時代: 金属器の普及。 日本では弥生時代に青銅器と鉄器がほぼ同時に伝来した。 ② 日本の旧石器文化の発見 かつて日本には旧石器時代は存在せず、 縄文時代から始まったと考えられていた。 しかし、 1949年の岩宿遺跡 (群馬 県)の発見により、関東ローム層 (赤土)の中から打製石器が確認され、日本の旧石器時代の存在が証明された。 ③ 日本列島の旧石器時代区分 日本の遺跡の大部分は後期旧石器時代 (約3.8万年前~) に属する。 • 前期旧石器時代: 確実な遺跡は日本列島では未確認(論争あり)。 • 中期旧石器時代 : 同上。 後期旧石器時代: 日本列島に確実に人類が定着した時期。 ○ ナイフ形石器文化: 東日本・西日本で型式が異なる。 ○ 細石器文化: 晩氷期 (旧石器時代の終末期) に出現。 中国東北部やシベリアからの影響。 特異点: 日本の後期旧石器文化では、世界的に新石器時代に属するとされる 「局所磨製石器」が例外的に出現する。
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4. 日本列島の化石人骨 (旧石器時代人) ① 主要な化石人骨 (後期旧石器人) 名称 発見地 特徴・意義 浜北人 静岡県浜松市 本州で発見された数少ない確実な更新世人類。 港川人 沖縄県八重瀬町 保存状態が極めて良好な全身骨格。 約 1.8万年前。 山下町第一洞人 沖縄県那覇市 約 3.2万年前。 日本列島最古級の人骨の一つ。 白保竿根田原洞人 沖縄県石垣島 国内最古 (約 2.7万年前) の全身骨格を含む多数の人骨が出土。 明石人 兵庫県明石市 直良信夫が発見。 かつては 「原人」 の可能性があるとされたが標本 が空襲で焼失。 戦後の石膏模型の再調査では新人の可能性が高いと され現在は「明石原人」という呼称は学術的には否定されている。 港川人 港川人の頭骨復元モデル 縄文人 渡来系弥生人 5. 日本人の起源と形成 ① 形質人類学・遺伝学からの視点 (モンゴロイド) 日本人は、黄色人種 (モンゴロイド) に属する。 • 古モンゴロイド : 彫りが深く、 二重まぶた、 体毛が濃い特徴を持つ。 ○ 港川人や縄文人、 現在のアイヌや琉球の人々に形質が近いとされる。 南方や大陸南部から初期に渡来し、 日本列島の基層集団 (原日本人) を形成したと考えられる。 新モンゴロイド : 平坦な顔立ち、 一重まぶた、 体毛が薄い。 ° 弥生時代以降に大陸から渡来した人々 (渡来系弥生人) の特徴。 二重構造モデル: 埴原和郎が提唱。 日本人は、東南アジア系の「古モンゴロイド (縄文系)」を基層とし、その上に北 東アジア系の「新モンゴロイド (弥生系)」 が覆いかぶさるように混血して形成されたとする説。 ② 言語学からの視点 • アルタイ語族説: 文法構造が、 朝鮮語、 モンゴル語、トルコ語などの北方系言語と共通する。 • オーストロネシア語族説: 基礎語彙や音韻体系において、 南方系の言語との類似性が指摘される。
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