次の文を読み, 問1~5に答えよ。
a
銅鉱石の一つ黄銅鉱 (組成式 CureS2) から, 銅を取り出すには、次のような方法がある。ま
ず,黄銅鉱を,粉砕して微粉末とした後, 空気中で強熱して 酸化物に変える。これに濃硫酸
を加えて加熱,溶解し,冷却後,水で希釈してろ過する。得られたろ液に過剰の試薬1を加
え,アルカリ性にすると褐色沈殿が生じるので、この沈殿をろ過で除き, 深青色の溶液を得る。
この溶液から銅を回収できる。
b
ところで,銅(II)イオンの濃度を決定する方法として,次のような滴定法が知られている。
すなわち,中性または弱酸性条件下,銅(II)イオンを含む水溶液に,過剰のヨウ化カリウム水
溶液を加えると,白っぽい沈殿が生じると同時に,溶液は褐色となる。
2Cu2+ + 4I → 2 CuI + I2
これに、濃度既知のチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて滴定し,溶液の色が次第に薄くなり無
色になったところを終点とする。
I2 + 2S2O32 → 2I + S4O62-
なお,生成したヨウ化銅(I) の白色沈殿は, チオ硫酸ナトリウムと反応せず, 滴定中もその
まま沈殿として残るので, 滴定の妨害にならない。
問1
下線部aの銅の酸化物は,おもに黒色の酸化銅(II) であり,赤色の酸化銅(I)は,わず
かしか含まれていない。 硫酸銅(II) 水溶液を使い, 酸化銅(I) を作るにはどうしたらよい
か。 具体的に説明せよ。
問2 下線部bの試薬1の夕称31)