E 各種呼吸基質の分解経路
グルコース以外の有機物、特に脂肪やタンパク質も重要なエネルギー源となる。
吸基質として炭水化物(グルコースなど),脂肪,タンパク質が使われたときの分解
経路は図17のようになる。
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●呼吸基質としての脂肪 脂肪は,呼吸に利用される場合には、まずグリセリンと脂
肪酸に分解される。 グリセリンは解糖系に直接入るが, 脂肪酸はミトコンドリアでさ
らに分解されて多量のアセチルCoAになったのち, クエン酸回路に入る (図17-① )。
●呼吸基質としてのタンパク質 タンパク質は,呼吸に利用される場合には、まず
アミノ酸に分解される。 アミノ酸は, アミノ基が取り除かれて,有機酸と高い毒性を
もつアンモニアになる。 有機酸は,種類に応じてクエン酸回路などに入って利用され
る。一方,アンモニアは,ヒトでは肝臓で毒性の弱い尿素に変えられ, 尿の成分とし
て体外に排出される (図17-②)。
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脂肪
グルコース
② タンパク質
解糖系
アミノ酸
脂肪酸
グリセリン
ピルビン酸
アセチルCoA
各種の有機酸
アンモニア
多量のアセチルCoAの生成
CO2
クエン酸
回路
尿素
O2
NADH FADH2
電子伝達系
H₂O
図 17 グルコース・脂肪・タンパク質の分解経路