動物には、鼻の長いのや、背中にこぶがあるのや、体じゅうに針をめぐらしているのや、腹に袋の
あるのや、大きいのや、小さいのや、変てこな奴がたくさんいる。人間は、それらの変てこな連中
みんなの主人なのだ。 動物園とは、小宇宙であり、いわば世界帝国のミニチュアである。 動物園が
自分のところにいない種を必死になって手に入れようとするのは、その欠如が世界帝国の不完全さ
を示すからである。 すべての種が揃っていないと落ち着かないのは、帝国の一部にまだ帰服してい
ない部族がいるようなものだからである。 また、動物園が、できるかぎり、つがいを求め、動物園
内での繁殖を非常に喜ぶのも、[d]であろうとしているからであろう。高い金を出して新た
に購入しなくてすむようになったという理由からだけではないであろう。 viz