心の動き 星の花が降るころに
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うな気がした。
てのひらに水を受けて何度もほおをた
たいていると、足音が近づいてきた。後
ろから「おい。」と声をかけられた。戸
部君だ。ずっと耳になじんでいた声だか
らすぐわかる。
顔を拭きながら振り返ると、戸部君が
言った。
「俺、考えたんだ。」
ハンドタオルから目だけを出して戸部
君を見つめた。何を言われるのか少し怖
くて黙っていた。
「ほら、『あたかも』という言葉を使っ
て文を作りなさいってやつ。」
「ああ、なんだ。あれのこと。」
「いいか、よく聞けよ......おまえは俺を
意外とハンサムだと思ったことが
5 なじむ文
意外類
拭 ふく
ぬぐう