が析出した。
(中央大)
15
235 〈大環状エステルの構造決定>★★★
天然より得られる有機化合物には,さまざまな種類の分子が種々の結合によって連
なり,大環状構造を形成しているものがある。このような化合物の中で,C13H20O6の
分子式をもち,エステル結合を含む14員環光学活性化合物Aがある。 A の構造を決
定する過程で次のことが明らかとなった。 下の各問いに答えよ。
Aを,エステル結合をすべて切断する条件で加水分解すると, 化合物B, Cおよび
Dが得られた。Bは, 分子式C3HsO2 をもつ光学活性体で,分子中の酸素はいずれもヒ
ドロキシ基として存在していた。 Cは, 分子式 C6H12O3 をもつ光学活性体であるが,
分子中のカルボキシ基をヒドロキシ基まで還元すると,光学不活性となった。また,
Cについて分子内エステル化反応を行うと,光学活性六員環化合物Eが得られた。
(注) 分子内エステル化反応とは,同一分子中の - OH基と - COOH基が脱水反応によ
りエステルを形成し, 鎖状化合物から三員環以上の環状化合物を生成する反応を
いう。
この段階でDには,いくつかの異性体の可能性が考えられる。 しかし, Aが14員
環化合物であることを考慮すると,Dの構造は1種類に特定することができる。
(1) 化合物Dの分子式を書け。
(2) 化合物B,C,D,Eの構造式を書け。 なお,不斉炭素原子には*を付けよ。
(3) 光学異性体も含め, 化合物Aには何種類の異性体が存在するか。 HO
0000 HO ( 慶応大)