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体細胞分裂を繰り返す細胞において, 分裂が終わってから次の分裂が終わるまでのサイクルを細胞周期と
いう。 体細胞の細胞周期は, 分裂を行う分裂期(M期)と分裂の準備期間である間期に分けられる。 間期はさら
に DNA合成準備期(G1期) DNA合成期(S期), 分裂準備期(G2期) に分けられる。
ある動物由来の培養細胞 (A細胞)を適当な条件下で培養すると、ペトリ
胞は,すべて同じ長さの細胞周期をもつ均一な細胞集団からなるものとする。 また,個々の細胞がどの時期の
細胞周期にあるかは、不均一な状態である。
一定の数のA細胞を入れたペトリ皿を複数準備し、同時に培養を開始
した。 培養を開始してから24および96時間後にペトリ皿を一つずつ取り
出し,それぞれのペトリ皿に含まれる全細胞数を計測した。 計測結果を
表1に示す。 また, 培養開始後48時間経過したペトリ皿からA細胞を回収し,
個々の細胞のDNA量を調べ, 細胞あたりのDNA量 (相対値) と, それぞれの
DNA量をもった細胞の相対頻度(測定した全細胞数に占める割合) の関係をまと
めたところ、図1に示されているように、2つのピーク (I) と (III) があることがわ
かった。
ただし, A細
皿の上で増殖し続ける。
(イ) S期 (ウ) G2期 (エ) M期
1
| 培養を開始してからの時間(時間)
細胞数 (×10個)
(I)
50
45
40
35
30
箱25
度20
%15-
10
5
0
18
(1) 細胞周期のM期は, さらに前期、中期、後期、終期に分けられる。 次の(a)
~ (d) のうち, 動物細胞の分裂期中期(M期の中期)に観察される現象として
正しいものをすべて選び, 記号で答えよ。
(a) 細胞板が形成される。
(b) 染色体が赤道面に集まる。
(c) 核膜が消失し始める。 (d) 細胞質分裂が起こる。
(2) A細胞の細胞周期1サイクルの長さ (時間)を整数で求めよ。
(3) 図1において, 2つのピーク(I) と(III) に含まれるそれぞれの細胞集団は、どの段階の細胞周期に相当するも
のが多いと考えられるか。 組み合わせとして正しいものを、次の(ア)~ (カ) からそれぞれ選び, 記号で答え
よ。
(ア) G
(オ) G1期+ M期 (カ) G2期+M期
(4) A細胞の細胞周期の中でS期に要する時間(時間)を, 小数第1位まで求めよ。
0
24 96
1.3 20.8
(Ⅲ)
1
2
細胞あたりのDNA型(相対値)
図 1
4
( 15 神戸薬科大・改)
D