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吹き出し
展開図
<各1点〉
18
一寸法師の策略
おとぎざうし
御伽草子
助詞⑤
終助詞
専用
さいしやうど
必
ところて
しょりの思ひ
一寸法師 宰相殿の姫君を見奉り
] となり、
A~
一寸法師十六になり、背は元のままなり。さるほどに、宰相殿に、 十三にならせ給ふ姫君おはします。
御かたちすぐれ候へば、一寸法師、姫君を見奉りしぼり思ひとなり、いかにもして案を巡らし、わが女房に
体
うちまき
ちやふくろ
はかりことを巡らす
宰相殿 大きに怒らせ給ふ
A
いかにも失ふべしとて、一寸法師
せ ]と思ひ、ある時、き物の打撒取り、茶袋に入れ、姫君の臥しておはしけるに、はかりことを巡
○法師は
に仰せつけらる
一寸法師 心のうちに⑩ [
Ž
A
らし、姫君の御口に塗り、さて茶袋ばかり持ちて泣きゐたり。宰相殿御覧じて、御尋ねありければ、
通
の、わらはがこのほど取り集めて置き候ふ打撒を、取らせ給ひ御参り候ふ」と申せば、宰相殿大きに怒らせ
辛相殿は
「姫君
比
BE
給ひければ、案のごとく姫君の御口につきてあり。誠に偽りならず、かかる者を都に置きて何かせん、いか
姫君に
使用
にも失ふべしとて、一寸法師に仰せつけらる。一寸法師申しけるは、「わらはが物を取ら給ひて候ふほど
過体
ふぜい
に、とにかくにもはからひ候へとありけり」とて、心のうちにうれしく思ふこと限りなし。 姫君はただ夢の
✓君は
心地して、あきれててぞおはしける。一寸法師、
I
一」とすすめ申せば、闇へ遠く行く風情にて、
お
都をいでて、足にまかせて歩み給ふ。御心のうち、推しはからひてこそ候へ。あらいたはしや、一寸法師は、
月
ことなれば、さしてとどめ給はず。女房たちもつき添ひ給はず。
まま
姫君を先に立ててぞいでにける。宰相殿は、あはれ、このことをとどめ給へかしとおぼしけれども、継母の
*宰相殿一寸法師が都で寄宿している屋敷の主人。
*打撒神前に供える米だが、ここでは単に米のこと。 *失ふ…殺す。 死
なす。
思ふこと限りなし
[姫君 闇へ遠く行く風情にて、都
をいでて歩み給ふ
[宰相殿] とどめ給へかし
I
継母 さしてとどめ給はず
古典常識長さの単位
現代の日本ではメートル(m)を
基準としてセンチメートル (c)
やキロメートル (㎞) などで長さ
を表すが、古文の世界では「尺」
という単位が長さの基準となって
いた。尺より大きい単位が「間」、
小さい単位が「寸」 であり、 一間
=六尺、一尺=十寸である。
個 一寸は約〔3〕である。
[11
しゃく
<1点〉
御伽草子〈小説〉 - 38