でもいい
「ええ。」
「それから、閏土ね。あれが、いつも家へ来るたびに、おまえのうわさをしては、しきりに会
いたがっていましたよ。おまえが着くおよその日取りは知らせておいたから、今に来るかもし
れない。」
のう
こんぺき
スナチ
ミドリ すいか
さすまた
チャー
この時突然、私の脳裏に不思議な画面が繰り広げられた 紺碧の空に金色の丸い月がか
かっている。その下は海辺の砂地で、見渡す限り緑の西瓜が植わっている。そのまん中に十一、
二歳の少年が、銀の首輪をつるし、鉄の刺叉を手にして立っている。そして一匹の「値」を目
がけて、ヤッとばかり突く。すると「猫」は、ひらりと身をかわして、彼の股をくぐって逃げ
てしまう。
また
この少年が閏土である。彼と知り合った時、私もまだ十歳そこそこだった。もう三十年近い
昔のことである。その頃は、父もまだ生きていたし、家の暮らし向きも楽で、私は坊ちゃんで
いられた。ちょうどその年は、わが家が大祭の当番にあたっていた。この祭りの当番というの
が、三十何年めにただ一回順番が回ってくるとかで、ごく大切な行事だった。正月に、祖先の
像を祭るのである。さまざまの供物をささげ、祭器もよく吟味するし、参詣の人も多かったの
祭器をとられぬように番をする必要があった。私の家には「忙月 が一人いる
くもつ
さんけい
+17
-TY
チャー
+47
キョ
紺
刺叉
長い木製の柄の先に、
二股に分かれた鉄製の
弧状の棒をつけた武器
渣
あなぐまに似た動物
この字は魯迅の造字。
・股
・坊
雇
節季
盆・暮れ、または"