大阪府警のあるペテラン捜査員
は、指名手配容疑者の写真とにら
めっこするのが日課だ。 目元、横
商|顔の凸凹、耳…。年齢を重ねても
変化しない部分を何百人分も頭に
たたき込む▼顔の特徴を覚え雑踏の中から
容疑者を見つけ出す「見当たり捜査」だ。
写真を何度も繰り返し見ていると、頭の中
に立体像が浮かぶようになる。そうやって
数々の手配者を捕まえた(三沢明彦著「刑
事眼」)犯人を見極める警察官の眼力は
見当たり捜査とはまた違った場面でも発揮
されているようだ。神戸市で先日、特殊詐」
欺の受け子とみられる男が逮捕された事件
を報じた神戸新聞の記事が異味深い▼逮捕
のきっかけは「クレジットカードが不正使
用された」などの不審電話があった女性宅
周辺で警戒していた番察官の職務質問だっ
た。 白シャツに黒ズボン、革靴というきっ
ちりとした服装だが、靴下が短く足首が見
えていた男の姿を怪しく思い見破ったマ職
務質問による受け子摘発は岡山県警も成果
を上げていると先月の本紙記事にあった
「スーツが着慣れた感じではない」といっ
た傾向をつかみ、摘発につなげていると
はいえ、現金やカードをだまし取る特殊詐
欺は後を絶たない。家族や銀行員、コンピ
二店員ら周囲の声掛けや見守りも未然防止」
の大きな力となる。犯罪への厳しい「目」
を社会で光らせたい。
2020 . 9.2