四次の文章は、『平家物語』「敦盛の最期」の一部である。戦のさなか、源氏方の熊谷次郎直実は平家
方の武将を追い詰め倒し地面に押さえつけている場面である。 文章を読み後の問に答えなさい。
(敦盛の発言) 「さては、なんぢにあふてはなのるまじゐぞ、なんぢがためにはよい敵ぞ。 名
のらずとも首をとつて人に問へ。 みしらふずるぞ」とぞの給ひける。
(熊谷の心内文)「あっぱれ大将軍や、この人一人うちたてまたりども、負くべきいくさに
勝つべき様もなし。又うちたてまつらずども、勝つべきいくさに負くることよもあらじ。 小
次郎がうす手負ひたるをだに、直実は心ぐるしうこそおもふに、この殿の父、うたれぬ(戦