1801
こ こんちょもんじゅう
う
古今著聞集
●食いしん坊の早とちり
だSリ
そうじょうじつけん
ねぶり
醍醐の大僧正実賢、餅を焼きてくひけるに、きはめたる眠の人にて、餅
(京都の地名) (僧の最高位)
食べていたところ
たいへん
よく眠る人」
をもちながら、ふたふたとれぶりけるに、まへに江次郎といふ格勤者のあ
雑用を行う者
ふらふらと眠っていたところ
りけるが、僧正のねぶりてうなづくを、われにこの餅くへと気色あるぞと
心えて、走り寄りて、手にもちたる餅をとりてくひてけり。僧正おどろき
目が覚めて
てのち、「ここにもちたりつる餅は」とたづねられければ、江次郎、「その
餅は、はやくへと候ひつれば、たべ候ひぬ」とこたへけ"
早く食べろ
さ文さ
もろびと
僧正比興のことなりとて、諸人に語りて笑ひけるとぞ。
和PDNSJJ
みなさん