もっとしとう
そのような人に近目するよう
踏み出す一歩は、実は大きな一歩なのだ。
私は長年、テレビ局のプロデューサーとして環境問題をテーマ
にした番組を制作し、専門家や企業の担当者に取材を重ねてきた。
今、私たちは地球温暖化をはじめとする深刻な気候危機のただ
中にいる。科学者たちは、目前に迫る二〇三〇年までに二酸化炭
素の量を半減させなければ、温暖化の進行はより早まり、被害が
深刻化すると警鐘を鳴らしている。
いる。
どんなに難しい問題の解決も、最初はたった一人が動きだすこ
とから始まる。何より大事なのは、そのとき、「声を上げること」
だ。気候危機を食い止めたいという熱意を「声」にして働きかけ
れば、周囲の人々の行動が変わる。それはいつしか大きな流れと
なり、企業を変え、社会を変える。 一人でも多くの人が、環境問
題を自分のこととして捉え、 今すぐ行動を起こすことを期待して
では、温暖化を止め、地球環境を守るために、私たちに何がで
きるのだろうか。世界各地で取材を続ける中で、私がたどり着い
答えは、「市民一人一人が行動を起こすこと」だ。
めなさい。
夬するために、何をすることが
人の
きなさい。
気温の上昇を止めるために、 すぐにでも取り組めることは、た
くさんある。電気をこまめに消すこと。 自転車や公共交通機関を
使うこと。木を植えること。 マイバッグを持ち歩き、プラスチッ
など行油製品の使用を控えること。
だが、そんな小さなことの積み重ねで、本当にこの状況が変わ
るのかと感じる人もいるだろう。
確かに、個人がこうしたことに取り組むだけでは、温暖化は
止まらない。 一人一人の直接的な力はとても小さい。しかし、も
膨大な数の個人が一度に行動を起こせば、どうだろうか。国や
企業も活動の方針を変えざるをえなくなる。 多くの人が行動を起
こせば、間接的に世の中を動かす効果があるのだ。
身の回りでも既に変化は現れ始めている。 例えば、店舗の電力
を一部、再生可能エネルギーに切り替えたり、商品の包装を削減
したりする企業が増えている。私たち消費者が、持続可能性に配
した商品を選ぶようになれば、企業の態度は変化する。 一人が
で、その守を