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国語 記述力錬成 記述力と読解力を磨く
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問題 次の文章を読んで答えなさい 現代社会は、 情報という名の洪水に覆われている。 私たちは常にスマートフォンやディスプレイを通して世界を覗き見てい るが、それは 「世界そのもの」を見ているのではなく、 誰かによって切り取られ、加工された 「世界の断片」に過ぎない。 知識 は確かに増大したが、 真の理解、 すなわち自らの五感と時間を投じて得られる実感と洞察は、かえって希薄になっているの ではないか。 湯川秀樹博士が『知魚楽』で問いかけたように、 対象をただ眺めることと、その本質を「知る」ことの間には、 深い断絶があ る。 私たちが容易に手に入れる 「情報」は、この断絶を埋めるどころか、むしろ拡大させている。 なぜなら、情報はしばしば、 即座の判断や消費を促すように設計されており、熟慮や対話といった認識の過程を 【A】してしまうからだ。 真の認識とは、決して一方的な受け取りではない。 それは、 対象との間に一種の緊張感ある対話を生み出す行為である。 例えば、一枚の絵画を鑑賞するにしても、 その作者の意図や背景知識を事前に知ることは有用ではあろう。 しかし、その知 識が先行しすぎると、 絵画そのものが持つ力、 色彩や構図が私たちの内面に直接語りかけてくる対話を妨げてしまう。私た ちは、情報を媒介としながらも、最終的には自らの内なる声と、 目の前の対象との 【B】 を試みなければならない。 情報過多の時代において求められる思考力とは、この「対話」を成立させる力に他ならない。 それは、目の前にある「断片」を 鵜呑みにせず、その背後にある全体像、 あるいは隠された意図を問い直す 【C】 だ。 知識の量ではなく、 その知識をいかに吟 味し、自己の血肉とするか。 この姿勢こそが、 現代の知的な営みにおいて最も重要な資質となるだろう。
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設問 問一 次のまとめシートの空欄(1)~(3)を、 指定された語句 (またはそれに含まれる語 句)を用いて、 それぞれ15字程度で記述して文章を完成させよ。 項目 現状の認識 真の認識の定義 現代の思考力 概要 求められる思考力と行動 現代の情報は「世界の断片」であり、 真の理解を得るための1) (指 定語句や対話 真の認識とは一方的な受け取りでは なく、 対象との間に生まれる緊張感の ある対話であり、(2)を目指す行 為である。 (指定語句: 内なる声) 情報過多の時代に求められる思考力 とは、この「対話」を成立させる力であ り、 具体的には目の前の断片から ( 3)ことである。 (指定語句: 全体像) 情報を鵜呑みにせず、自らの五感や 時間を投じて実感を伴う洞察を得る。 知識が先行して対話を妨げないよう、 対象そのものの力に耳を傾ける姿 勢。 知識の量ではなく、その知識を吟味 自己の血肉とする姿勢こそが重 要。
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問2 文章中の空欄 【A】に当てはまるものとして、最も適切なものを次の①~④から一つ選べ。 なぜなら、情報はしばしば、 即座の判断や消費を促すように設計されており、熟慮や対話といっ た認識の過程を【A】してしまうからだ。 選択肢 ①活性化 ② 促進 ③ 疎外 ④ 保証 問3 筆者は、「真の認識」 を 「一方的な受け取りではない」と述べている。 この「真の認識」を成立させるために、 現代社会で情報を受け取る私たちが持つべき「対話」とは具体的にどのような姿勢や行為であると 文 から読み取れるか、 200字程度で説明せよ。
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たんなる解答 問 (1) 熟慮や対話を妨げる (13字) (2) 内なる声と対象の融合 (12字) (3) 全体像を 問い直す批判的思考 (15字) 問 ③ 疎外 問三 例 真の認識における「対話」とは、情報を即座の判断や消費に結びつけるのではなく、 まず受け取った「世界の断片」を鵜呑みにしない批判的な姿勢である。 その上で、自らの 五感や時間を投じ、 情報によって遮られがちな内なる声と目の前の対象との間に緊張 感のある関係性を築く。 そして、 知識の先行による妨害を避けつつ、 その背景にある全 体像や隠された意図を問い直す行為を指す。
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単なる解説 筆者の主張する 「認識の定義」を、文章全体から読み取り、指定された制約の中で要約する記述問題 (1) は情報が認識過程に与える悪影響 (熟慮・対話の阻害) を指定語句で表現。 (2) は 「真の認識」の本質 (自己と対象の対話・融合) を指定語句で定義。 (3) は現代に求められる思考力の本質 (断片から全体像を問う) を指定語句で具体化。 抽象度の高い語句 (知魚楽、 対話、 断片、 全体像) を正確に理解し、文脈に沿って15字程度に収める要約力と表現力が求められ る。 問二空欄の直前の文脈は、情報が「断絶を埋めるどころか、むしろ拡大させている」という否定的な内容で、 続く 「即座の判断や消 費を促す」という点も、深く考えることを阻害する要因として挙げられている。 したがって、 認識の過程を「妨げる」 「邪魔する」という意 味を持つ「疎外」が最も適切である。 問三 真の認識における「対話」とは、 情報を即座の判断や消費に結びつけるのではなく、 まず受け取った 「世界の断片」を鵜呑みに しない批判的な姿勢である。 その上で、自らの五感や時間を投じ、 情報によって遮られがちな内なる声と目の前の対象との間に緊 張感のある関係性を築く。 そして、 知識の先行による妨害を避けつつ、 その背景にある全体像や隠された意図を問い直す行為を指 す。
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解こう 問一 (1) 設問では何を聞いているのか→現代の情報は真の理解を得ることにどんな影響を及 ぼすか、 →指定語句を使う、熟慮や対話をどうするかを書く→妨げる (2)(3)ほぼ同じため省略 (何を問いているのか明確にして記述する。)
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問二 空欄Aはどんな言葉が入るか予想しよう。 ⇒前後から情報は熟慮や対話 (=真の理解)をどうするのかを問いている、文脈から読み 取ろう。 →実際に例の段落を見ると知識つまり情報は私達の内面上での対話を妨げると記述 してある。 よって妨げると意味の似ている 疎外が正しい。
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問三 設問で私達が現代社会で持つべき対話について問いている。 筆者の意見はそのような すべき考えが多い、筆者の意見を読み取ろう。 構成を考える。 200字以内なので最低でも160字以上はmust。 一段落構成では埋まらないので二段落構成にして前で端的に後ろで具体的かつ補足を 付け加えるといい。 文章の最終段落や最初の段落は筆者の考えが多い、 最終段落の結論の場面を参考に して書く
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