国語 記述力

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じゃにける

じゃにける

中学全学年

記述力を鍛えよう

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ノートテキスト

ページ1:

国語 記述力錬成
記述力と読解力を磨く

ページ2:

問題 次の文章を読んで答えなさい
現代社会は、 情報という名の洪水に覆われている。 私たちは常にスマートフォンやディスプレイを通して世界を覗き見てい
るが、それは 「世界そのもの」を見ているのではなく、 誰かによって切り取られ、加工された 「世界の断片」に過ぎない。 知識
は確かに増大したが、 真の理解、 すなわち自らの五感と時間を投じて得られる実感と洞察は、かえって希薄になっているの
ではないか。
湯川秀樹博士が『知魚楽』で問いかけたように、 対象をただ眺めることと、その本質を「知る」ことの間には、 深い断絶があ
る。 私たちが容易に手に入れる 「情報」は、この断絶を埋めるどころか、むしろ拡大させている。 なぜなら、情報はしばしば、
即座の判断や消費を促すように設計されており、熟慮や対話といった認識の過程を 【A】してしまうからだ。
真の認識とは、決して一方的な受け取りではない。 それは、 対象との間に一種の緊張感ある対話を生み出す行為である。
例えば、一枚の絵画を鑑賞するにしても、 その作者の意図や背景知識を事前に知ることは有用ではあろう。 しかし、その知
識が先行しすぎると、 絵画そのものが持つ力、 色彩や構図が私たちの内面に直接語りかけてくる対話を妨げてしまう。私た
ちは、情報を媒介としながらも、最終的には自らの内なる声と、 目の前の対象との 【B】 を試みなければならない。
情報過多の時代において求められる思考力とは、この「対話」を成立させる力に他ならない。 それは、目の前にある「断片」を
鵜呑みにせず、その背後にある全体像、 あるいは隠された意図を問い直す 【C】 だ。 知識の量ではなく、 その知識をいかに吟
味し、自己の血肉とするか。 この姿勢こそが、 現代の知的な営みにおいて最も重要な資質となるだろう。
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