が
245. 〈アミノ酸とペプチド〉
こ
一つのαアミノ酸からなるペプチドⅠはそのペプチド内にリシン, X, Z の3種のα-
アミノ酸を含んでいる。このペプチドIに適切な還元剤を作用させると S-S 結合が開
裂し,ペプチドⅡとペプチドⅢの2つに分かれた。 ペプチドⅡおよびⅢに対して塩基性
アミノ酸のカルボキシ基側のペプチド結合のみを加水分解する酵素を作用させると,ペ
プチドIIはペプチドⅣVとペプチドVに分かれ、ペプチドⅢは反応しなかった。 ペプチド
ⅢI, ⅣV, Vのそれぞれの水溶液に対して水酸化ナトリウム水溶液を加え,さらに少量の
硫酸銅(II) 水溶液を加えると, ペプチドⅣVの水溶液だけ赤紫色に呈色した。 ペプチドⅢ,
ⅣV,Vのそれぞれの水溶液に対して, 濃硝酸を加えて加熱後,塩基性にするとすべての
水溶液が橙黄色になった。 ペプチドVはXのみからなるジペプチドであり, 分子式が
C18H20N2O3であった。
(1) 文中の下線部は何という反応か。
(2) α-アミノ酸Xの分子式を書け。
(3) ペプチドⅣVを完全に加水分解して得られた α-アミノ酸水溶液をろ紙の中央につけ、
乾燥させた後,pH 3.0 の緩衝溶液を用いて電気泳動を行った。最も移動したアミノ
酸はリシン, X. Zのどれか。 またそのアミノ酸は陽極, 陰極のどちらに移動したか。
(4) α-アミノ酸Xの陽イオンと双性イオンの平衡における電離定数を K., 双性イオン
と陰イオンの平衡における電離定数を K2 としたとき,
Ki=1.5×10-mol/L K2=6.0×10 -10 mol/L