生物の発生のしくみを調べるために,両生
類の胚を用いて, 図1のような交換移植実験 図1
を行った。 初めに初期原腸胚の予定 (ア)
城と予定(イ) 域をそれぞれ切り出し,予
定 (ア) 域から切り出した切片を移植片 (a),
予定(イ) 域から切り出した切片を移植片
(b) とし, それぞれの移植片を交換移植した (実
験1)。 その結果,予定(夕) 域に移植さ
れた移植片(a)は(エ)に,予定 (オ) 域
に移植された移植片 (b) は (カ)に分化した。
予定(ア)
予定(イ) 域
((b)
実験1でみられたような移植片の細胞の分化には,各種のタンパク質が重要な役割
を果たしている。胞胚期にBMP (骨形成因子) と呼ばれるタンパク質が胚の全域で
発現する。この BMP は骨形成を促すものであり、予定外胚葉でBMP を阻害すると,
予定外胚葉は神経に分化し, 予定中胚葉でBMP を阻害すると, 阻害の程度によって
予定中胚葉はさまざまな組織に分化する。 なお, BMP の阻害の程度は (キ)から
分泌される阻害タンパク質の濃度勾配によって決まる。
(1) 文中のア~カの先に見