【Q38】
占有の訴えに関するア~オの記述のうち、妥当
なもののみをすべて挙げているのはどれか。 ただし、
争いのあるものは判例の見解による。 (国家総合職:
令和3年度)
ア占有保持の訴えは、 妨害の存する間またはその消
滅した後1年以内に提起しなければならないが、工事
により占有物に損害を生じた場合において、その工
事に着手した時から1年を経過し、 またはその工事が
完成したときは、これを提起することができない。
イ占有者がその占有を妨害されるおそれがあるとき
は、占有保全の訴えにより、 その妨害の予防を請求
することができるが、 損害賠償の担保を請求するこ
とはできない。
ウ占有回収の訴えを提起するためには、占有者の意
思に反して占有を奪われたことが要件となるとこ
ろ、遺失した物を他人が拾ったという場合は、占有
者の意思に反して占有を奪われたことに相当するか
ら、占有回収の訴えを提起することができる。
I 占有回収の訴えは、占有を侵奪した者の特定承継
人に対して提起することができるが、 その承継人が
侵奪の事実を知っていたか、または知らないことに
つき過失があったときは、これを提起することがで
きる。
オ占有権は占有者が占有物の所持を失うことによっ
て消滅するが、 占有者は占有回収の訴えを提起して
勝訴し、現実にその物の占有を回復したときは、現
実に占有しなかった間も占有が継続していたものと
擬制される。
1
アー
2 ア、
3
イ、
4 ウ、
イオウエオ
5 エ オ