51 体内時計と太陽コンパス
魚類やァミツバチは外部か
ら得られる情報を,方向を知
る手掛かりとして用いている。
図1のような水槽を用意
し、中央の容器から1匹のブ
ルーギル(以下,魚とする)を
魚
容器
水槽・
かくれ
放し、同時に電気刺激を与え 西北
図1
ると、魚はかくれ場に逃避するという行動を示す。 かくれ場は円周にそって16個置かれ
ている。360度どの方向からも16個のうちのいずれかのかくれ場に入ることができるが,
入り口は容器内の魚からは見えない。 まず, 7時30分と16時30分に野外の太陽の下で北
向きの入り口1個を開けておき, 残りの入り口をふさいだ状態で逃避行動を起こさせ,
かくれ場に魚を逃げ込ませることを繰り返す訓練を行った。 この訓練のあとで, すべて
の入り口を開けた状態で, 太陽が出ている日の7時30分 (図2A)と16時30分(図2B), お
よび, 太陽の出ていない曇りの日の7時30分(図2C) に同様に逃避行動を起こさせる実
験を行った。さらに,屋内で人工灯を任意の方向から当てた場合についても、同様の実
験を7時30分と16時30分に行った(図2D)。これらの実験は各々の条件で数日にわたり
複数回行われた。それぞれの図の黒丸(●)は,実験ごとに魚が逃げ込んだかくれ場を示
し,その数は頻度を示している。なお,図2D の黒丸(●)は7時30分, 色丸(●)は16時
30分の実験結果を示す。また,これらの観察はすべて北半球で行われた。
A [晴れ, 7時30分〕 B 〔晴れ, 16時30分〕
C〔曇り, 7時30分 ]
D [屋内, 7時30分 (●)
・16時30分(●)]
北
北
北
北
人工灯
東西
東西
東
西
東 西
/太陽
太陽
南
南
南
図2
南
次から二つ選