いま学
きる!
KIMERU
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次の文章を読んで、後の問いに答えよ。
過去問にチャレンジ 例題2-2
デカルトが四十一歳のときに公刊した『方法序説』をよむと、ごくはじめのところで、われわれは旅
というものの効用が申し分なく簡潔に指摘されている次のような一節に出会う。ただし、その効用は、
よく文字を弁え、知識として摂愛し得るかぎりの知識を時代から申し受けたひとりの若々しい人間に
とって、旅が用として働くときの効用である。しかもデカルトは、旅の効用を説きながらも、旅人とし
て長く異郷に暮らすという境涯の孕んでいる危険な罠から、油断のない目を離さない。旅もまた、この
短い一節のうちで相対化されている。デカルトは、同時代のフランスで人々が呼びならわしているとこ
ろをそのまま用いて、こういう醒めきった目をボン・サンス(良識)と称した。
だが、これまでにギリシア・ラテン語のためには、もう充分の時をついやしたと私は思っていた。
このことは、古き世の書物との付き合いについても、そういう書中にみえる歴史また寓話についても、
同様にいえることだった。じっさい、別の世紀の人々にしたしむのと、旅をすることとは、よく似て
いる。いろんな違った国民の習俗について何かを知るのは良いことだ。そうすれば、われわれ自身の
習俗について、もっと公平な判断がくだせるようになるし、われわれの風とは相容れないもの、納得
しかねるものをすべて見境なく滑稽な、不都合なものに思ったりもしなくなる。何らの見聞もない人々
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