論述
171 遺伝子を導入する技術 (5) オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質 (GFP)は、紫外
細胞に紫外線を当てながら顕微鏡で観察したところ, 細胞質と核のいずれもGFPの
線を当てると緑色蛍光を発する。 GFP の遺伝子を,哺乳類の細胞ではたらくプラス
ミドに組み込み、マウスの皮膚由来の培養細胞 (繊維芽細胞)に導入した。 この繊維芽
緑色蛍光を強く発していた。
を引き起こす。 P1 P2 は, 骨格筋に特徴的ないくつかのタンパク質の遺伝子の発現
MyoD は、同じく骨格筋細胞に存在しているタンパク質P1とP2の遺伝子の発現
一方,哺乳類のMyoD というタンパク質は,骨格筋細胞にだけ存在している。
を引き起こすことにより, 骨格筋細胞の分化を引き起こす。 高野線
GFP の遺伝子と MyoD の遺伝子をつないでプラスミドに組み込み, マウスの繊維
芽細胞に導入した。 これにより細胞内では, GFP タンパク質と MyoD タンパク質が、
この順序にペプチド結合でつながった融合タンパク質として, 合成された。 1日後に、
細胞に紫外線を当てながら顕微鏡で観察したところ,(核だけが緑色蛍光を強く発し
ていた。さらに数日後には,細胞は骨格筋細胞に分化していた。
(1) 下線部(ア)の MyoD が機能する過程に