呼吸の過程は, (b) 解糖系, クエン酸回路, 電子伝達系の三つに分けられる。こ
のうち電子伝達系では,解糖系やクエン酸回路で生じた NADH と FADH2 から水
素イオン(H+) と電子 (e-) が放出され, 電子は3種類のシトクロム (ここでは, シ
トクロムPRとする) と呼ばれるタンパク質などの間を次々と伝達されていき,
最終的に酸素(O2) に受け渡されてH2O を生じる。 この電子が受け渡される際に放
出されるエネルギーを用いて, ミトコンドリアの内膜を介した水素イオンの濃度勾
配が形成され、その濃度勾配を利用して ATP が合成される。
図1は,コハク酸を呼吸基質とした場合の, ミトコンドリアにおける電子伝達の
経路を模式的に示したものである。 この経路について調べるために, 実験1を行っ
た。
コハク酸
FAD
還元型
酸化型
還元型
O2
シトクロムシトクロムシトクロム
フマル酸
FADH2
酸化型
還元型
酸化型
H2O
(a)
(b)
@
図 1