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18
問1 ④
問2 ②
問3 ①
問4 ④
18. 染色体と遺伝
染色体と遺伝に関する次の文章を読み, あとの問いに答えよ。
多くの真核生物の体細胞の核には相同染色体が2本ずつ存在する。 これらの染色体は父親と母親から
1本ずつ受け継いだもので、相同染色体の同じ遺伝子座にある異なる形質を示す遺伝子は, 対立遺伝子
とよばれる。遺伝子が常染色体に存在するときと、 性染色体に存在するときとでは、親から子への遺伝
子の伝わり方が異なる場合がある。 例えば,XY型の性決定様式における X染色体に存在する遺伝子の
場合、父親のX染色体にある遺伝子は雌の子にのみ伝わり, 雄の子には伝わらない。 したがって,雄
の子がもつX染色体にある遺伝子は、母親から受け継いだことになる。
問1 下線部に関して, ABO式血液型はA,B, O の3種類の対立遺伝子により決定される。 A遺伝子
とB遺伝子には顕性, 潜性がなく, A遺伝子とB遺伝子は, 0遺伝子に対してともに顕性である。
そのため, 遺伝子型は, AA, AO, BB, BO, AB 00 の6種類 表現型(血液型) は, A型 B型
AB型, 0型の4種類がある。 A型とB型の両親の間に生まれる子の表現型の可能性は何通りか。 最
も適当なものを次の①~④のうちから一つ選べ。
① 通り ②2通り
3
④ 4通り
2 次に示した5つの両親の血液型の組合せのうち、B型の子が生まれる可能性がない組合せの数は
いくつか。 最も適当なものを下の①~⑤のうちから一つ選べ。
AB型とB型/ AB型とA型 AB型とO型 AB型 AB型/A型とO型
③2つ
⑤ 4つ
④ 3つ
1つ
⑩0
問3 図は、ある動物 (性決定様式は XY型)の遺伝病に
問題文の読み方・解説
問1 A型の遺伝子型が AO, B型の遺伝子
型が BO の場合, 次のような交配になる。
B
O
A
AB
AO
O
BO
00
よって, A型 (AO), B型 (BO), AB型
(AB), O型 (00) の4通りが生まれる可能
性がある。 ④ が正解となる。
問2 AB 型 (AB) と B 型 (BB あるいは BO)
からは,次の通り, B型が生まれる可能性
がある。
B
○
A AB
AO
B
BB
BO
関して系図を示したものである。 □は正常な雄 は
病気の雄 ○は正常な雌を表している。 この遺伝病の
原因となる遺伝子について、 図の系図だけをもとに判
断できることとして最も適当なものを,次の①~⑦
のうちから一つ選べ。
子1
子2
子3
AB型 (AB) と A型 (AA あるいは AO) か
らは,次の通り, やはりB型が生まれる
可能性がある。
⑩ 病気の遺伝子は正常な遺伝子に対し潜性とわかるが, 常染色体に存在するか, X染色体に存在す
るかは不明である。
A
O
A
AA
AO
② 病気の遺伝子は正常な遺伝子に対し顕性とわかるが, 常染色体に存在するか, X染色体に存在す
るかは不明である。
B
AB
BO
③ 病気の遺伝子は正常な遺伝子に対し潜性で、 常染色体に存在するとわかる。
AB型 (AB) と 0型 (00) からは,次の通
④ 病気の遺伝子は正常な遺伝子に対し顕性で, 常染色体に存在するとわかる。
り, B型が生まれる可能性がある。
②25% (3) 33% ⑩ 50%
⑤ 病気の遺伝子は正常な遺伝子に対し潜性で, X染色体に存在するとわかる。
⑥ 病気の遺伝子は正常な遺伝子に対し顕性で, X染色体に存在するとわかる。
⑦ 病気の遺伝子が顕性か潜性かも, どの染色体に存在するかも不明である。
問4 図中の子2 (雌) と病気の遺伝子をもたない雄とを交配したところ, 病気の雄が生まれたこのこ
とから、子2の雌は病気の遺伝子をもつと考えられた。 子2の雌と病気の遺伝子をもたない雄とを交
配したとき, 生まれてくる雄が病気となる確率はいくつになると考えられるか。 最も適当な数値を,
次の①~⑧ のうちから一つ選べ。
① 10%
O
A
AO
B
BO
AB 型 (AB) と AB型 (AB) からは,次の
通り, B型が生まれる可能性がある。
⑥ 75%
⑤ 66%
⑦ 90% ⑧ 100%
A
B
(22 京都女子大改)
A
AA
AB
B
AB
BB
子3も生じる可能性があるので, 病気の遺伝子は X 染色体に存在する可
能性がある。
A型 (AA あるいはAO) O 型 (00) か
らは,次の通り, B型は生まれる可能性が
ない。
0
A
AO
0
00
以上から、B型が生まれる可能性がない
組合せは1つだけ(②) となる。
一方,これらの遺伝子が常染色体にあると仮定した場合, 子1が病気を
発症していることを考慮すると, 父は Aa, 母もAa と考えられ, 子1 (aa),
子2および子3(AA あるいは Aa) も生じる可能性がある。 したがってこ
の系図からでは、 病気の遺伝子が X 染色体に存在するか常染色体に存在
するかは判断できない。 よって、 ① が正解となる。
問4
これらの遺伝子が常染色体にあるとすると病気の遺伝子をもつ子2
(Aa) と病気の遺伝子をもたない雄 (AA) を交配しても病気の雄は生まれな
い。 問題文から病気の雄が生まれていることがわかるので, 病気の遺伝子
は常染色体上には存在しないことがわかる。 したがって, 病気の遺伝子は
X染色体に存在すると考えられ,XAXとXAYの交配になり
XA
Y
XA
XAXA
XAY
XaY
Xa XAXa
となるので, 生まれてきた雄 (XAY:XY=1:1)の中で病気になる確率は
50%となる。 よって, ④ が正解。
問3 正常が潜性 (病気が顕性) だと仮定する
と,両親は潜性ホモどうしの交配で, 病気
の顕性が生じるはずはない。 よって, 正常
が潜性という仮定は誤り。 正常が顕性,
気が潜性だとわかる。
→ ② ④ ⑥ ⑦は誤り。
病気の遺伝子(a とする) が X染色体に
在すると仮定すると, 父はXAY, 母
XAX と考えられる。 この両親からXY (
1) も XAXA あるいは XAXの子2 も XAY