例題 23
次の塩の水溶液をpHの小さい順に並べよ。 ただし,各水溶液の
濃度はいずれも 0.1 mol/L で等しいものとする。
NaCl, NaHSO4, NHC1, NaHCO3, Na2CO3
[解
中和反応では塩が生成するので, 滴定の中和点 (当量点 終点ともいう)は,
溶液がちょうど塩の水溶液になった点である。 0.1mol/L程度の濃度なら,
滴定曲線からわかるように, CH3COONa 水溶液 酢酸とNaOHの中和点)
はpH約9, NHC1 水溶液 (アンモニア水と塩酸の中和点) はpH約5である。
滴定曲線の概略図
ここが
ポイント
中和点では,
塩の水溶液
になる
NaOH
13
NH3-11
Na2CO3 の場合は右図のように,
2つの中和点が明瞭に表れた2段階
の曲線となる。
pH
CH3COOH-3
HCl (H2SO4)
一般に,中和点付近ではpHの変化が大きい。 しかし, 中和点を2つも
H2SO4 の場合,第1中和点の塩である NaHSO4 の水溶液の酸性がかなり
強い(pH値が硫酸と大差ない) ため,第1中和点は滴定曲線には表れず,上
の図のように,塩酸と区別できない形となる (H2SO4 の物質量をHC1の半分
にした場合)。
12 Na2CO3
8
(NaHSQ₁)
滴下量 〔mL〕
PH
-9 CH3COONa-
..
-7-NaCI(Na2SO4)
-5-0-NH₂CE-
(日大)
NaHCO3
H2O+CO2...
HC1 滴下量(mL)
NaHSO, < NH,C! < NaCl < NaHCO3 < NaCO3