評論
3
はら ひろゆき
無表情なキャラクター
相原博之(
『キャラ化するニッポン』
中心文に線を引こう
きずな
ひご
3
ない、相談しない!
とら
|=無
日本のキャラクター、特にハローキティに代表されるファンシー系のキャラクターは、表情が
情だと言われる。そういった無表情の日本のキャラクターを総称して、時に「むひょキャラ」と呼んだりする
である。 最近、こういった日本のキャラクターの無表情さ、無感情さを欧米では「クール」と捉え、高く評価
るケイコウが顕著なのだが、この日本のキャラクターの最大の特徴である無表情さが、実は、キャラクター
精神的な絆を求める人たちにとって重要なファクターになっているのである。
図 ハローキティに口がないのは有名な話だ。ハローキティを好きな子どもたちに話を聞くと、よく、
「キティは自分が悲しいときは一緒に悲しがってくれたり、反対にうれしいときは一緒にうれしがってくれた
する」という話をする。
2.
つまり、キャラクターが無表情なため、かえって、子どもたちは自分のほうで勝手にキャラクターの表情
解釈し、自らの感情を様々に投影することができるという構造になっているということなのだ。キャラクタ
の持つ 〈庇護〉や〈やすらぎ)というコウノウが、実はそれだ。
人間関係に疲れ、傷ついたとき、親や友だちに相談すれば、いい意味でも悪い意味でも助言や苦言が返っ
くるものだ。しかし、そういった助言や苦言で状況が改善されるほど、現代社会における人間関係は生易し
ものではない。また、繰り返すが、いじめや人間関係の悩みを親や友だちに打ち明けることはとてもリズク
トモナうことだ。それによって、さらに人間関係が悪化したり、悪影響を及ぼす可能性だってある。今の子
もたちは、そういったことにとても気を配る。いや、気を配ら