母性遺伝子の働きを明らかにするため, ショウジョウバエを用いて実験1~3を
行った。
実験 1 卵形成に先立って,タンパク質Xをつくる母性遺伝子 X の働きを失わせ
た雌から産みだされた卵を発生させたところ、腹部は形成されず, 孵化しなかっ
ふか
た。
実験2 腹部形成の制御には、 母性遺伝子 X とは別の母性遺伝子Y も関わること
が分かっている。卵形成に先立って、 母性遺伝子 Xの働きと母性遺伝子Yの働
きをともに失わせた雌から産みだされた卵を発生させたところ, 腹部が形成され
た。
は
実験3 母性遺伝子 Yから転写される mRNAの分布と, タンパク質 Y の分布とを
調べた。正常な発生の過程では, タンパク質 Y のmRNA は, 卵の全域に分布す
るが,タンパク質Yは,腹部が形成される領域に分布しないことが分かった。
そこで,この領域でタンパク質 Y を強制的に合成させたのち卵を発生させたと
ころ, 腹部が形成されなかった。
%が成虫まで発生す