●視細胞 視細胞には, 光を吸収する物質があり,これを視物質という。 視物質が光
を吸収すると,その構造が変化して、視細胞に受容器電位を生じさせる。
錐体細胞には青錐体細胞, 緑錐体細胞, 赤錐体細胞の3種類があり,それぞれ420 nm,
530nm, 560nm付近の波長の光を最もよ
く吸収する異なった種類の視物質を含んでい
おうはん
macula retinae
る(図2)。光を受容した錐体細胞の種類や割
合の情報を大脳で処理することによって, 色
は認識される。 錐体細胞は黄斑と呼ばれる網
膜の中央部に,特に多く分布している。また,
錐体細胞は弱い光では反応しないため,弱光
下では色を認識できない。 一方, 桿体細胞は,
黄斑をとりまく部分に多く分布し,弱い光で
も反応する(図23)。 この細胞にはロドプシン
と呼ばれる視物質があり 500nmの波長の
光を最もよく吸収する。 桿体細胞は,色の識
別に関与しない。
rhodopsin
光の吸収率(相対値)
青錐体細胞
100
50-
赤錐体細胞
細胞
緑錐体
0
400
450 500 550 600 650
光の波長 (nm)
細胞に含まれる視物質の種類によって 受容
する色が異なる。
図22 ヒトの錐体細胞の種類と光の吸収
(×104)16F
視細胞の数(個
8
桿体細胞
錐体細胞
mm²
← 鼻側盲黄
斑
耳側
図23 ヒトの網膜の視細胞の分布